2021/03/13
金融庁は、令和3年3月10日、消費者向け相談窓口である「金融サービス利用者相談室」で、一般的、定型的な問い合せを、AIが応答する「AIチャットボット」に担当させる実験を開始すると公表しました。
監督当局はもちろんのこと、事業者においても、一般消費者への対応は、多数の担当者の配置を必要とし、長時間の対応を強いられることも多くて、負担が大きいと広く指摘されています。とりわけ、webサービス系事業者では、web上のユーザーインターフェース設計で、問い合わせを極力web上で完結させ、できるだけ消費者から電話が来ないようにしているところもあります。
こうした分野における、当局主導による自動化、ロボット化の動きは、金融業界の業務効率化のみならず、社会全体の生産性向上に繋がる動きであり、実証実験が円滑に進むことが期待されます。
余談ですが、金融庁のサービス開始のリリースでは「AIチャットボットをご利用される場合は、画面右下のアイコンをクリックしていただき」とあります。しかし、頑張って右下を見ても、結局、それらしいアイコンを見つけることはできませんでした。対応は、スマホのみのようです。